先日、お昼ご飯を食べに入ったそば屋さんで迷惑なメニューに出くわしました。
上司と二人で入ってメニューを見たところ「大海老天ぷらそば」というのがありました。上司は(海老天以外の具材も入った)普通の天ぷらそばを食べたかったんですが、残念ながらメニューに「天ぷらそば」はなく、仕方なく「大海老天ぷらそば」を注文しました。
ところが運ばれてきたのは、普通の天ぷらそば。
一瞬「?」と思いましたが、なるほど「海老天が大きな天ぷらソバ」ということらしいです。
だから正確には「大海老天 天そば」ということですね。さすがにそれは不恰好だということで、大海老天ぷらそばにしたんでしょう。
結果的に上司は食べたかったものを食べられて良かったのですが、IA的にこのメニューはいかがなものかと思います。
お店としては、「海老が大きいってことを強調するほうが魅力的に見えるだろう」という意図で「大海老天」だけをこのメニュー名にいれたんでしょうけど、我々のように「海老天+そば」と勘違いする人が他にもいると思います。(というか冷静に考えて、海老天が入っていない天ぷらそばの方が少ないと思います。海老はデフォルトで入ってるでしょう?)
とすると、やっぱりこの名前の付け方は不適切だと感じました。
確かに海老天はその他の天ぷら具材よりは高価です。それを強調してお得感を伝えたい気持ちはわかりますが、そのために商品の内容がゆがんで伝わってはメニューの機能を果たしていません。もっと言えば、僕の上司のように「海老天が大きい」ことより「いろんな具材が入っている」ものが食べたい人には迷惑でしかありません。
メニューに「魅力」の要素を加えるのは、内容を正確に伝える表現を満たした後にすべきです。
無理やりウェブの話に結びつけるわけじゃないですが、これってページのタイトルとまったく同じだなと思いました。「魅力」の部分に注力しすぎると「釣り」とか「SEOスパム」になってしまいます。基本はタイトル(から予測されるコンテンツ)と実際のコンテンツの内容に大きなずれがないこと、ですね。
職業がら、変なところで教訓じみたことを考えてしまいました。
#ちなみにこの時、僕は「カツ丼そばセット」を注文しましたが、これはイメージ通りのものが運ばれてきました。
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