先週末のWebSig第2部のディスカッションで持ち帰ったキーワードについて、嫁と話す中で「Webをフツーの人にもっと使ってもらうようにするって大事だよね」という(ひとまずの)結論になりました。
Webの業界内では有名なサービスでも、一般の人はほとんど知らなかったりします。そういう便利なサービスをもっと知ってもらって、使ってもらって、結果的に「Webって便利だよね」と思う人が増えたら、それがWeb業界を盛り上げることになるのかなぁ、と思ったのです。
ただ一つだけ引っ掛かったのは「フツーの人」って誰なんだろう?ってこと。
ざっくり言ってしまうと、「Web業界以外の人」で、Webを生活の中にあまり取り入れていない人のことだと思うんですが、そういう括り方じゃダメ、という問題意識を持っています。
それは「フツーの人」と言ってる中に少なくとも2種類の人がいて、たぶん全く逆のアプローチになると考えたからで、それぞれ説明すると・・・
Webがなくても満足してる人
最初、自分の中でこのセグメントにいる人にもなんとかWebを使ってもらいたいと思ってたんですが、その考え自体がおかしいと気づきました。
例えば自分たちの親の世代とか、同世代でもWebはそんなに使わないけど別に困っているわけじゃないって言う人を捕まえて、「Webを使えばもっと快適に暮らせるんだから使おうよ。教えてあげるから。」っていうのは、すごく違和感があります。
Webを使いこなす生活がそうでない生活より勝っているかのように聞こえるし、特にそれをWeb業界の人間が言うのは、すごく押し付けがましいと思います。Webなんてツールでしかないわけで、興味がなければそれでOKだと思います。
興味がない人に興味を持ってもらうために
このセグメントの人たちに直接的に情報を提供しようとすることには違和感がありますが、とはいえ結果的にWebに興味をもってもらえるならそれに越したことはないですし、それは業界の活性化のために大切な視点だと思っています。
じゃ、具体的に何ができるかまでは考えが及ばないのですが、方向性としては
「(Web空間にとどまらず)リアルな社会に影響力のあるサイト・サービスを作る」
ってことだと思います。
- Yahooのように圧倒的な知名度があるサービス
- mixiのように誰もが使う(インフラのような)サービス
- YouTubeやニコ動のように誰でも簡単に楽しめるサービス
がもっと増えて、普段の生活の中で「自然と」ウェブを使っているという人が増えれば、ウェブのプレゼンスは上がっていくと思うのです。(キャズムを超えたサービスを増やすってことかな?)
って書くと「じゃ、ネットベンチャー育成?」とだけ捉えられると残念です。確かに、新しいコンセプトのサービスが増えるってことも重要かもしれませんが、企業のコーポレートサイトでも意識を変えれば、もっと違った活用方法が出てくるはず。
そういうのを企業のウェブ担当者とウェブ屋が一緒になって作れるように、「Webの中だけで閉じた思考に陥らない」ことに注意しないといけないと思います。
このブロックの最後の部分はえふしんさんが「リアルとネットの融合を進めるために。」というエントリーですごく具体的に書かれていて、そこまでイメージできるのはすごいなと思いました。
ちなみに、この節の後半部分がえふしんさんのエントリーとすごく似ているのですが、パクったからではないです。(や、正直に言うと1/3ぐらいは参考にしたかも)
もっとWebの便利さを享受したいと思ってる人
直接的にお手伝いできる人がいるとしたら、このセグメントの人かなと思います。「Webに興味はあるけど詳しくない」という人たち。
具体的な方法はまだ思いつきませんが、興味があって情報が欲しいと思っている以上、アプローチはそれほど難しくないと思いますし、Web業界として出来ることを考えても良いんじゃないでしょうか?
まとめ
ということで、ここまでのまとめとしては
- 広い知見を見につけて、本質的にリアルな生活シーンに役立つWeb作りを意識する
- Webに興味がある人のお手伝いとして、個人/業界で何が出来るか考えてみる
の2つが将来のためにできることの方向性じゃないかな、と思います。
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