最近、通い始めた美容室がウェブとメールを連動させて見事な顧客管理を実践していたので、分かる範囲でまとめました。髪を切ってもらっている間にネホリハホリ聞いてきた内容がメインです。
ざっくり言うと登録してもらった(携帯)アドレスへのメール配信と、そこから予約フォームへの誘導がメインなのですが、すごく良い体験を提供しています。
メール内のURLからして、美容室の顧客管理に特化したASPサービスを利用しているようです。たぶんここ→美容室予約システム「coming soon」
来店周期を自動で計算してメール配信
まずすごいのは、お客さんの来店周期にあわせて、伺いメールを配信しているということ。
美容室に行く周期は人によって違うので、その人の過去の来店日に基づいて(周期をシステムが自動的に判断して)そろそろかなっていうタイミングで来店催促メールを配信するそうです。
かくゆう僕も、「そろそろ髪を切らないと」と思っていたドンピシャのタイミングでメールをもらったので、すぐに予約を入れました。ちなみに送られてくるメールはこんなもの。
いつもご利用ありがとうございます。
HairMatesの○○(担当者名)です。
またそろそろ髪のお手入れはいかがですか?
ご都合合いましたら、ぜひお越し下さい。
お待ちしています。(^−^)
ご予約はこちらへ
http://1cs.jp/csc/User?KEY=####
予約専用サイトに誘導して予約
メールの最後のURLから予約ページに移動でき、日時や内容(カットとかパーマとか)を選んでサクっと予約完了。
日時選択の画面で「土日のみ」「制限無し」で直近の3日間をまず絞り込みます。「土日のみ」を選んでも結果に「祝日」が含まれていたのは、気が利いてると思いました。
今回の僕なら、12/19にメールを受け取って、その週末中に髪を切ろうと思ったので、直近の休日をということで「土日のみ」を選んだんですが、「20(土)、21(日)、23(祝)」を結果として返してくれたところが良かった。機械的に「20日、21日、27日」しか返さないと、23日は選択肢に入らなかったですからね。
こういう所でシステム設計者のセンスが見えます。当然、予約完了したら確認メールも届きます。
前日にはリマインダーをくれる
お店に行く前の日には、リマインダーも届きます。
こういうWeb予約の仕組みを作ると「とりあえず予約だけ」っていう人が増えてるんじゃないかな?と思ってたので、リマインダーはドタキャン予防の為もあるのかもしれません。
お店に行った翌日にも、ありがとうメール
髪を切ってもらった翌日にも「来店ありがとうございました」のメールまで届きます。徹底してますね。ビックリしました。
HairMates NEWYORK 学芸大学店です。昨日はご来店誠にありがとうございました。
今回の施術はいかがでしたでしょうか?またのご来店を心よりお待ちしております。
システムを利用することで逆にリスクも
現在、メール配信数に対してどれぐらいが予約に結びついているかは聞けなかったのですが、予約をする人は全体の10%程度らしいです。
ただ、今は予約管理をすべてウェブ上なので、もしシステムが故障したりすると予約確認が出来なくなるので不安だ、とおっしゃっていました。
SEMもやってる
このお店、顧客管理だけじゃなくてSEMも意識してるのか「学芸大学 美容室」でちゃんと検索結果の1ページ目にポジショニングされています。(Yahoo!で5位です。Googleはダメ。あと「学芸大学 美容院」もダメでした。その辺、惜しい。)
僕としては美容室はウェブ活用がほとんど出来ていないという印象を持っていたので、このお店の事例はかなり衝撃的でした。(正確には、このお店がすごいというよりは、このシステムを提供している会社がイケてるってことですが)
ウェブ関係の仕事をしてる方は勉強のために行ってみてはどうでしょう?
「HairMates NEWYORK 学芸大学店」
というお店です。
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