ワイヤーフレームの議論こそIA視点ですべきだと思う

7月、8月と立て続けにサイト設計のドキュメント(ワイヤーフレームコミュニケーション研究会でワイヤーフレームWebSig会議でサイトマップ)についての勉強会に参加して、それぞれのドキュメントの理想型について考える機会がありました。それぞれ勉強会自体は面白くて、参考になる議論が出来たと思うのですが、「整理」という意味ではあまりしっくりこなかった部分があったので、何故だろうと考えてみました。

フォーマットの議論はユーザー、コンテンツ、コンテキストの3点で

それぞれの勉強会ではドキュメントに「何を(情報=コンテンツ)」を落とし込むかっていうことを中心に議論をしましたが、視点というか条件と言うか、議論において決定的に不足している要素がある気がしています。

それは「誰が」「どういう文脈で」使うか、っていうことです。

ウェブサイトの情報設計を考える際に「ユーザー、コンテンツ、コンテキスト」の3つの要素で考えるように、この3つの軸(誰が、どんな情報を、どういう場面=目的で)で議論しないと実用性に耐える結果は期待できないと感じました。

ウェブサイトの情報設計を考える3要素
情報設計を考える要素にはユーザー、コンテンツ、コンテキストの3つがあります

この画像はコンセントの長谷川さんが作成された「情報アーキテクチャ入門」という資料にの1ページです。(今はネットに上がってないのかな?)

ワイヤーフレームコミュニケーション研究会の感想で、ネットイヤーの坂本さんがblogで書いている

ドキュメントの目的や使われ方、誰のためのものかを明示的にする必要がある

という指摘と近いです。

ワイヤーフレームやサイトマップは(サイト構築のプロセスで必要な)議論のための道具です。道具である以上、それを使う人と目的を想定しない議論じゃダメだと思うんです。

コンテキストを軸に議論をスタート

ただし、これまで(コンテンツ)という一つの視点でしていた議論にあと2つも視点を入れるとなると、とたんに難易度があがります。

しかも「ユーザー」には、ウェブ担当者(発注企業の担当者)、担当者の上司、PMやディレクター(受注企業の窓口)、デザイナー、SEなど様々な立場の人がケースバイケースで関係してきます。

しかも各人が必要とする情報は微妙に違っているので、ユーザーを軸に考えだすと全く話がまとまりません。

僕の考えとしては、「コンテキスト=そのドキュメントが使われる場面=何を決める為のものか」を軸に、議論を進めるのが良いと思ってます。

ウェブサイト構築の一連のプロセスにおいて決めなければならないことは、それほど変わらないはずですし、「何を決めるか」を固定すれば「誰が関係するか」はある程度限定できるはずです。そして、その2組の縛りがあれば「どういう情報が必要か」は自ずと決まってくるはずです。

あと、何を決める必要があるか(=目的)を見据えておけば、議論がずれたときに修正しやすいとも思うからです。「ドリルと穴の話」と同じですね。

まとめ

一番言いたかったのは、この手のドキュメントフォーマットの話をする場合には、内容だけに注目するのではなくて、それを利用する人と、利用目的も同時に議論する必要がある、ということです。まさにIA視点で進めてはどうか、という意味で。

それによって議論自体がスムーズに済む分けじゃないですけどね。

ドキュメント標準化は、難しいプロセスだと思いますがこれからどういう展開を見せるのかとても楽しみなので、個人的にとても注目しているトピックです。
(特にドキュメントをプロジェクトの過程だけで使うか、最終納品物にも含めるか、なんて議論白熱しそうな予感です。)

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