1/24に参加したデザイン依頼時のコミュニケーションについての勉強会レポートです。
今回はネットイヤーの片山さんが講師してくれました。今回もTwitterでのやり取りから立ち上がった企画です。(ちなみに、今回は企画、会場手配、当日のプレゼンから2次会の手配まですべて片山さん1人でやってくれました。ほんと頭が下がります。感謝。)
Webサイトのデザインを決めるプロセスについて、これまで漠然としていた部分をちゃんと言語化してくれたことが収穫でした。あまり意識せずにやっていた作業の意味をちゃんと理解できたので、すごく腹落ちした感じです。
なので、僕としては下図のプロセスの説明が一番の収穫でした。
デザインについて誰もが納得できて、合理性のある意思決定を進めるには、「依頼→デザイン(絵)」と一足飛びにやるのではなくて、「依頼→要素分解→デザイン(絵)」という感じで、各要素の合意の上に最終的なデザインが出てくることが必要って事ですね。
前職のサイエントでは、このようなプロセスはデザイナーが普通にやってくれてたりしたので、PMやディレクターの立場で特にそれを意識した事はありませんでした。(感謝してます!)なので、目新しさはなかったのですが、デザイン作業の位置づけや意味・役割分担を分かりやすく説明して下さったので、頭がスッキリしました。
片山さんのブログで当日の資料が配布されています。
参照:私的勉強会 デザイン依頼の方法論おわた
ビジネスプロセスでデザインプロセスを考える
後から思いついたことですが、デザイン作業をプロセスを踏んで進めるってことは、B2B取引っていう視点で見れば当たり前の事なのかもしれません。
Webサイトの制作も会社が会社に業務を発注しているので立派なB2B取引です。だとすると、発注元の社内で合理的な意思決定が出来るように、デザインの妥当性がちゃんと説明できないといけないはず。それを可能にするのが、先のプロセスに沿ったデザイン作業をするってことだと思います。
Web戦略策定のプロセスも必要
同様のことはWeb戦略策定にも言えるはずで、ちゃんとしたプロセスを踏めば「Webサイトの役割」とか「活用の方向性」のような大きな話については、合意形成がしやすいんじゃないかと考えています。
こういう業界標準みたいなのってどうやって作られるんでしょうね?
追記:この勉強会の内容が本になったそうです(2011/9/23)
勉強会ではカバーされてない発注の要件定義や意思決定の方法論までカバーした内容で、Webディレクターがディレクション業務をスムーズに進める上でのポイントが盛りだくさんです。超おすすめ。
Webディレクターだけじゃなく全てのWeb制作に関わる人が前提として知っておくべきだし、発注側のWeb担当者にも読んで欲しいと思います。
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