いわゆるWeb担当者として仕事をしてみて気づいたことの一つは、自分が知っておくべき知識に3種類あるということです。
- Webに関する知識
- 自社のビジネスに関する知識
- 会社運営に関する知識
1と2は簡単に想像できると思いますが、実際は3が占めるウェイトがかなり大きいと感じています。その最たるものが「経理」についての知識です。
転職してから3ヶ月という短い期間ですが、その間に社内のお金の処理に立ち会って発見したことのいくつかを紹介します。
まず最初の発見は「予算の原資によって用途が限定される」ということでした。
例えば、Webサイト運用にお金を割り当てたとしても、その出所によって業務を外注できたり、出来なかったりします。外注せずにWebサイトを運用するためのお金というのは、社員教育(セミナーに行ったり)とかアルバイトを雇うなどに使います。こういうことがあるので、金額だけじゃなくてその項目も含めて正確に把握しておかないと、使い方を間違えて経理に怒られてしまいます。要注意です。
それから「資産計上は要注意キーワード」だということも学びました。
同じような仕組みを作るにしてもそれが会社の資産になるか否かで大きな差が出ます。システムを構築する場合によく出る話なのですが、自社用に構築したシステムは資産になるので、それは帳簿に登録して減価償却の対象になります。ただし、同じようなシステムでもASPで提供されているものを使えば、資産にならないので経理処理が楽になります。
資産になるか否かだけでシステム選定が行われる訳ではないですが、資産計上が必要になると社内承認に時間がかかることが予想されるので、それを織り込んだスケジュールを引いておかないと痛い目を見ることになるかもしれません。
そしてつい先日まで振り回されていた「期末処理の大変さ」です。
経理処理に必要な書類(請求書や納品書など)などがそろっているか、その内容に齟齬がないか、また支払いの根拠が示されているか(成果物や納品の証拠)など、いろんなチェックが発生します。僕自身がこの業務に慣れていないというのもあると思いますが、それを差っ引いても、膨大な数字と書類の突合せは結構大変だと思います。その処理が集中するのですから・・・なるほど期末が忙しいというのは、こういうことかと初めて肌で感じました。
この様な企業内部の業務を外部の会社がそこをサポートすることは難しいと思いますが、Web担当者がそういう業務をしていることを理解しているだけでも助かる部分はあると思います。(期末の納品を避けるスケジュールをひくとか。)見えにくい部分だとは思いますが、こういうことが出来る人(会社)は「気が利く」という評価を受けられるのでしょうね。
コメントを残す