8月28日〜29日で開発合宿に参加して、「Google Analyticsですこしトリッキーなデータを取得する」という課題に取り組んできました。いくつか取りたいデータを持っていったんですが、最初の1つでドツボにはまって結局それだけで終わってしまいました。
ということで、ほんの少しの成果ですが発表します。
取り組んだのは「ページAを見た人のなかで外部サイトへのリンクBをクリックした数を目標値として設定して、コンバージョン数や率をウォッチする」という設定。Google Analyticsでの話です。
trackEventは目標値に設定できない→trackPageviewを使う
まず、外部サイトへのリンクのクリック数はtrackEventとtrackPageviewという2つの関数を使って取得できます。数値自体はどちらの方法でも取得できますが、その数値を目標値に設定する場合はtrackPageviewを使います。
今回はGoogle Analyticsのレポートに入れたかったので、trackPageviewを使いました。ちなみに、trackEventとtrackPageviewの違いは以下のとおり。
- trackPageviewは仮想URLのPVという形でデータを取るのでPVが実数より増えます
- trackEventは(aタグがonClickになったという)イベントが発生した回数を取るのでPVに影響しないけど目標値に設定できない
PVを正確に測りたい場合はイマイチなやり方なんでしょうけど、今回はコンバージョン数がすごく少ないので気にせず使うことにしました。
3種類のトラッキングコードごとに使う関数が違う
今回、ドツボにはまった原因は「Google Analyticsのトラッキングコード(ページに埋め込むタグ)に新しいコード(非同期コード)が登場していた(2009年12月提供開始、2010年5月からは標準コードに)」あと「トラッキングコードによって設定するデータの取り方(aタグに設置する関数)が違う」という2つが分かっていなかったことです。
Google Analyticsのトラッキングコードにはurchin.jsとga.js(従来版)とga.js(非同期版)があって、今回は非同期のga.jsを利用して設定しました。知り合いはurchin.jsで出来てるみたなので、それでもOKのはず。従来のga.jsではどうしてもデータが取れませんでした・・・。何が悪かったのかは結局分からずじまいです。
非同期のga.jsでのtrackPageviewの取得するためのタグはこんな感じ。
「/outbound/link.html」のところを自分で決めたダミーページのURLを記入して、そのPVという形で外部リンクのクリック数を計測します。
Google Analyticsでの目標値設定
上記のページ内の設定で必要なデータが取得できているはずなので、次にGoogle Analytics側で取得したデータをレポートに表示する施ていを行います。
目標設定を行う画面は、プロファイルの編集→目標を追加で行います。入力すべき項目と内容は以下の通り。
- 目標名(必須):目標の名前。勝手に決めてOK。例:問い合わせ、購入、など
- 有効な目標(必須):オンにチェック。オフになっているとレポートに反映されません。
- 目標の位置:一つのKGI(=セット)に対して複数のKPI(=目標)を設定するときは、ここで設定してください。基本的にデフォルトのままでOK。
- 目標タイプ(必須):URLへのアクセスを選択
- マッチタイプ:基本的に前方一致のままで良いと思います
- 目標URL:タグに設定したダミーページのURLを記入します
- 目標到達プロセス:目標到達までに特定のページを経由する必要がある場合は、そのページのURLを設定します。今回の僕のケースでは、ここにページAのURLを記入しました。
下図の赤枠内が必須入力項目です。
これで設定完了。レポートはGAの左側のナビゲーションにある「目標」などで確認します。今後は、この目標を見ながらサイトのチューニングのPDCAサイクルを実践していきたいと思います。
参考
従来のトラッキングコードと非同期型に対応した関数タグの書式の違いは、「同期トラッキングコード移行マニュアル」というblogエントリーが参考になります。
あと非同期トラッキングコードはの直前じゃなくて、の直前に設置する方が良いらしいです。
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