みどりかわえみこさんが書かれた「失敗しないWeb制作 プロジェクト監理のタテマエと実践」を献本いただきました。ありがとうございます。
僕がまだWeb制作会社でディレクターをやってた頃(2005年頃)はPMの要領を得ず、納品時期を迎える度に徹夜していました。ところがWeb業界にはPMや進行管理のフレームワークがほとんど導入されておらず、何が足りないのか?どうやって改善するのか?は経験から学ぶしかありませんでした。(PMBOKの存在に気づければ良かったんですけどね・・・)
なのでここ数年Web制作のプロジェクトマネジメント関連の書籍が増えてきている状況は、ある種羨ましくもありますが、業界的にみるととても良いことだと思います。
一方でPMBOKは有名なフレームワークですが、内容が汎用的なために具体性が欠ける、つまり実際の作業をイメージしづらいのが欠点です。そこをWeb制作プロジェクトにフォーカスして具体的な解説を加えてくれているところがこの本の特徴であり、同時におすすめポイントでもあります。
Web制作のPMやディレクターになりたてで、仕事が上手くいかない、足りないところがありそうだ、と考えている人には良い助けになると思います。
PMBOKはPMスキル向上の物差しとして使おう
僕がこの本の使い方としてオススメしたいのは、PMスキルを伸ばす際の物差しにするという読み方です。
残念ながらPMやディレクションは本に書いてあることをやれば必ず上手くいくというものではありません。「何をする/しなかったか」に加えて「どうやるか、どの程度やるか」が正否のポイントになるからです。そういう程度感は経験によってしか磨けないと思うので、最終的には実践を繰り返して下さいとしか言えないと思います。
ただ闇雲に実践を繰り返しても問題点の把握が難しいと思うので、「何をやるべきか」という物差しにはPMBOKを利用して、その中でうまく出来なかったところに対して「なぜ上手くいかなかったのか?どうすれば上手くいくのか?」を考えていけば、割と無駄のないルートでPMスキルを伸ばせるんじゃないかな、と思います。
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