グローバルサイトの情報収集をしていた時に、世の中には「グローバルサイト」が2種類あることに気づきました。
一言でいうと、ローカル情報を掲載する「国別サイト(=ローカルサイト)」があるかないかでグローバルサイトの位置づけが違っています。
(A) すでに事業をグローバル展開していて既に国別サイトを持っている会社
- グローバルサイトは国別サイトへの誘導や、全世界共通の情報(会社情報やIR情報など)を掲載するWebサイト。
- 例:日産自動車。グローバルサイト(http://www.nissan-global.com)とさまざまな国別サイト(米国だとhttp://www.nissanusa.com)があります。
(B) 事業のグローバル化がこれからの会社(日本語サイト+グローバルサイトだけ)
- グローバルサイトは(日本以外の)全世界にたいして情報発信するための英語サイト。
- 例:森永乳業。日本語サイト(http://www.morinagamilk.co.jp)とグローバルサイト(http://www.morinagamilk.co.jp/english/)があります。
(A)は「ローカルに対するグローバル」という位置づけ、(B)は「ドメスティック(国内)に対するグローバル」ですね。
もうちょっと補足すると・・・
(A)については事業のグローバル進出がどれぐらい進んでいるか、とか組織形態によって国別サイトの中身は違ってきます。この辺を深堀りすると、Webサイトでの情報整理というよりは会社の構造とWebサイトの見た目でどう整合性をとるか、みたいな話が出てきます。
他にも関連するトピックがたくさんあって(僕の最近の仕事はもっぱらこの辺りがテーマなんですが)例えば、
- 見た目の統一感をどの程度保つべきか?
- グローバルサイトと国別サイト全体での情報設計
- ドメインをどのように割り当てるか?
- 誰が運用するのか?費用はだれが持つのか?
などなど。どれも唯一解があるわけではないので、厄介ですが興味深い取り組みです。
(B)はここでは日本本社の会社をイメージして書いていますが、他の国をベースにしている会社でも同じです。本社サイトは自国語で、グローバルサイトは英語なのがオーソドックスです。日本では中国語や韓国語も用意するケースが増えてきてますね。(でも単純に翻訳すればOKという訳ではないので注意が必要)
(B)についてもう一つ補足すると、サイトの作り場は同じでも日本”国外”のマーケットに向けの場合と、日本”国内”の外国人のために情報発信をしている場合があって、パッと見では区別しにくいと思います。事業内容をみれば判断出来ると思います。
ということで、グローバルサイトと一口に言っても2種類あるので、どっちのこと言ってるのか意識した方がいいですよ、という話でした。
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