とにかく人が死にすぎる鎌倉殿の13人

『鎌倉殿の13人』は今から4年も前のNHK大河ドラマですが、リアタイで見逃していたので、NHKオンデマンドに入って一気見しました。

見終わって感じたのは、とにかく人が死ぬ、ということです。主要な登場人物であっても、容赦なく物語から退場していきます。鎌倉幕府という新しい組織が立ち上がり、安定していくまでの過程で、ここまで多くの人の死が必要だったのだろうかと考えさせられました。もう少し人を信じることを前提にしたやり方はなかったのだろうか、そんな疑問が何度も頭に浮かびます。

もちろん、現代の価値観で当時の出来事を評価することに無理があるのは分かっています。裏切りや、やられる前にやるという判断も、当時の感覚では生き延びるための合理的な選択だったのかもしれません。本人たちにとっては、特別に非人道的なことをしているという自覚すらなかった可能性もあります。それでも、頭では理解できても、感情の面では割り切れない場面が多くありました。

一方で、どこか既視感を覚える部分もあります。現代でも、新しい会社や組織を立ち上げ、拡大していく過程では、求められる役割やスキルが変わっていきます。初期には必要だった人が、フェーズの変化によって適応できなくなり、結果として離脱したり、排除されたりすることは珍しくありません。そう考えると、組織が成長していく際の力学そのものは、今と地続きの部分もあるのだと思いました。

ただし、決定的に違うのは手段です。現代では人を殺すという選択は取りません。その一点だけで、鎌倉時代の出来事はどうしても生々しく、えげつなく感じられます。むしろ、人を殺してまでリスクの芽を摘み取るという感覚が、どのような時代背景の中で生まれ、どんな日常感覚として共有されていたのか。その点をもっと知りたいと思うようになりました。

そんな流れもあって、鎌倉時代を中心とした日本中世に関する本を何冊か買ってみました。ドラマを見て感じた違和感から歴史の関心につなげて、延長戦を楽しもうと思います。いざ、鎌倉!

鎌倉殿の13人を10倍楽しむための本たち

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