CMS Showdown for NPO in 台湾

ICOS 2009というオープンソースソフトウェアのイベントに併設された「CMS Showdown for NPO」に参加するため、台湾（台北）に行ってきました。

3つのチーム（Plone, Drupal, Joomla!）がNPOのウェブサイトを構築し、その完成度を競うイベントですが、与えられた時間はたったの12時間！

僕は、CMSコミュニケーションズの皆さんと共に「Ploneチーム」の一員として参加させてもらいました。

CMS Showdownは今年のSXSWでやった企画みたいですね。
→The Ultimate Showdown of Content Management System Destiny（リンク先のサイトはなくなってしまった模様）

要件定義に苦労しました

今回のイベントは1チーム5人で構成されていて、僕はクライアントの担当者との調整（要件定義と簡単な設計）やコンテンツ投入をお手伝いしてきました。

クライアント（高齢者介護を支援しているNPOのウェブ担当者）は台湾人なのでお互いに慣れない英語でのやり取りが大変した。（台湾のPloneコミュニティーの人（Marrさん）があいだに入ってくれましたが・・・）

短時間でウェブリテラシーのギャップを埋めながら要件をまとめて、設計にまで落とし込むのは限界があるなぁと感じた反面、もうちょっと体系だって説明･説得が出来るように備えておかないと、という反省も得られました。

要件整理のための資料

要件整理のための資料も日本語、英語、中国語が入り交じっています

ちなみに、Ploneチームのメンバー構成と役割分担は以下の通り。（5人のチームなのに6人分の名前があるのはご愛嬌）

設計：足立

要件整理、ハイレベルサイトマップ、ワイヤーフレームの作成、表示項目の整理
コンテンツの投入

ビジュアルデザイン：渡邊あやちゃん

トップページ、サブページ
TopページFlash作成（画像をXMLから読み込んで表示）

表示画面のカスタマイズ：宮本カナコ

CSSの編集、HTMLの調整

Ploneのカスタマイズ：寺田さん、永井さん

ポートレット作成（寺田）
Flash用XML出力（寺田）
コンテンツタイプの作成（寺田、永井）
テンプレートの作成（寺田、永井）
ベースデザインの適用（寺田、永井）

サーバセットアップ：堀田さん

サーバーセットアップ
メール配信テスト
要件整理

文化祭前夜のようなスピード感でした

日本にいる時からメールのやり取りをしたり、現在運用しているサイトを見てざっくりと作るサイトのイメージは掴んでいたんですが、実際にクライアントと会って具体的な話が出来たのは台湾に着いてから。

2,3時間で実装する機能と諦める機能を整理して（作りながらも「あれやりたい、これやりたい」とは言ってましたが・・・）、実際の構築作業はほんとに1日程度でやってしまってました。デザインもCSSもPloneのカスタマイズもそれぞれに苦労するところがあったみたいですが、それにしてもすごいスピードで作ってたと思います。

それぞれの分野でちゃんと経験のある人がやればこんなスピードでできるのか、と思いました。（仕事では怖くて出来ないけど。笑）

やり残して持ち帰った作業も多いけど、よくあそこまで作れたなと。
感謝状

最後に感謝状までいただきました

参加チームの成果物

イベントに参加して得られたもの

海外のクライアントとの作業経験: これは予想以上に難しかったです。不慣れな英語でやり取りしないといけない上に、時間も限られている。今のところ、海外のクライアントと仕事をする予定はないですが、いい予行演習になりました。
海外に同業界のネットワーク: 台湾のPloneコミュニティーで活躍しているmarrや、DrupalコミュニティーのKevin、Mozilla FoundationのBob Chaoと知り合い、パイプができました
Ploneを使ったサイト構築経験: Ploneでサイト構築をする時の流れを理解できました。時間もない中なので大規模なカスタマイズはしませんでしたが、デフォルトセットだけでも機能が盛りだくさんです。

イベントだけでも面白かったのに、現地では政府系の研究機関（中央研究院。大学みたいなとこ）の宿泊施設に泊めてもらえたり、夜は鼎泰豐に連れて行ってもらったりと、贅沢な経験を山ほどしてきました。

国内でもこういうイベントに参加したこと無かったのに、いきなり海外のイベントに招待されるなんて、光栄すぎる出来事でした。

招待してくれたICOS実行委員会と、メンバーに加えてくださったCMSコミュニケーションズの皆さんに大感謝です！謝謝！

写真

中の人（CharlesとMarr）がイベント中に撮った写真をアップしてくれました。