フラットな議論

僕は2009年12月からWebSigのモデレーターとしてイベントの企画・運営などのお手伝いをしているのですが、この活動の面白さの一つに感じているのは、「フラットな議論ができる」ことです。

WebSigで企画会議(モデレーターミーティングと呼んでます)をやるときは、テーマに思いがある人が発案することこそあるものの、その先は皆で「どうすれば面白い会議になるか、深い気づきを出せるか、参加者に喜んで返ってもらえるか、あとWebSigらしさを出せるか」を考えます。

例えば、今度(2011年6月4日に)やる「第27回WebSig会議:来るべきスマホ時代のコミュニケーションデザイン」の企画会議の時でいうと・・・

  1. 大きなテーマを考える
    (6/4のイベントだと「スマートフォン」)
  2. テーマに沿った面白そうな話(トピック)をアイデアフラッシュ
    (コーディング、アプリ、マーケティング、スマホとガラケーの比較、など。)
  3. トピックを組み合わせる切り口、話の流れ(ストーリー)を議論。
    (今回は、スマホならではのUX(コミュニケーション)の話をメインにしたかったんですが、ただしその前提となる技術の話は避けられないだろう、ということで「技術とコミュニケーションデザインの両側面から」になっています。)
  4. 3点目とほぼ同時進行ですが、会議全体のメッセージの議論。参加者に持って返ってもらう気づきなど。
  5. トピック毎のスピーカーの検討。こういうポジションの人といったイメージ共有やコネの有無。

というような事を「あーでもない、こーでもない」と言いながら考えてるんですがこういう議論がフラットに出来るのが面白さであり魅力です。

ここでいうフラットというのは参加者が「(職位的な)立場が同じ=ヒエラルキーによる発言の重みづけ、こび・へつらいがない」そして「互いの意見を尊重するマインドを持っている」状態で進められるディスカッションという意味です。

(イベントの会議設計のように)誰も正解を持っていない設問に対して「よりベターな解」をさがすための議論というのは見極めが難しくて、どこでアイデアが出尽くしたと判断するか、とか、無数にあるトピックの組み合わせの中でどれに決めるかとか、進行役の力量と権限がアウトプットに大きく影響します。

#その点では、議論に熱が入りすぎて、いつも告知が遅くなるのはモデレーター一同承知しております。スイマセンm(_ _)m

会議なんてどれも同じだと思いますが、だからこそそれ(=フラットな議論)がちゃんと行えるというのはとても貴重で面白いと思います。それが当たり前としてできるWebSigだから、モデレーターやってて面白いなと思えるんですよね、僕には。(それだけの理由でモデレーターやってる訳じゃないですが)

「こんなの当たり前だ」と思うかもしれないけど、会社(仕事)でこの状況を生み出す事がどれだけ難しい事かはご存知の通り。仕事においてこそ、やるべきなんですけどねぇ。

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